1.イヌ、ネコ病理検査のご案内

  ~病理でわかること~

病理検査(細胞診、組織診)は、がんの有無や悪性度を知るためにかかせません。

獣医師の臨床判断では診断が難しいケースでも、顕微鏡レベルで細胞や組織の状態を確認することで、適切な治療方針を明らかにします。

~なぜ病理検査なのか?~

最新の治療につながる「遺伝子検査」を主役として確実に機能させるためには、
事前評価としての病理検査が不可欠です。

〇適切な遺伝子検査の選択

c-kit遺伝子検査(イマチニブやトセラニブの効果予測)を行うには、まず対象が
「肥満細胞腫」や「消化管間質腫瘍」であることの確定診断が必要です。同様に、
BRAFやHer2検査を検討する場合も、事前に膀胱の移行上皮癌や乳腺がんであることを
病理学的に確認することで、無駄のない最適な検査フローを実現します。

〇遺伝子検査の精度を支える検体評価

採取された組織内に、遺伝子解析に十分な量の腫瘍細胞が含まれているか(腫瘍割合)
を病理医が確認します。これにより、遺伝子検査における偽陰性を防ぎ、検査結果の
信頼性を大幅に高めます。

2.イヌ、ネコ遺伝子検査のご案内  

~遺伝子検査でわかること~

イヌ、ネコの死因のトップを占めるがんの早期治療に結び付く、信頼性の高い遺伝子検査が可能です。

~なぜ遺伝子検査なのか?~

遺伝子の変異によって発症す疾患の検査を行います。

<c-Kit遺伝子変異検査>

c-kit(CD117)は受容体型チロシンキナーゼで、細胞の増殖・生存・分化に関与します。肥満細胞腫や消化管間質腫瘍の検査です。またイマチニブ、トセラニブの治療効果予測に使われます。

<BRAF遺伝子変異検査>

膀胱の移行上皮癌、前立腺がんの遺伝子検査です。細胞増殖の指令の伝達に関わるBRAF遺伝子の異常を検査します。

<リンパ球クロナリティ(クローン性)検査>

材料に特定の遺伝子再構成があるかどうかを判定します。さらにそれがB細胞型かC細胞型かを判定しますT/Bリンパ腫では本検査で陽性にでます。

<Her2コピー数異常遺伝子変異検査>

膀胱がん(尿路上皮がん)に対するラパチニブの効果予測、乳腺がんの検査です。